augurio
□黒くなる方法
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『あ、おはよーっ総悟くん!』
「あ、おはようごぜェます。」
朝、下駄箱で総悟くんを見つけて挨拶。
総悟くんも返してくれた後、彼はじぃぃとこちらを見つめてくる。
何か用ですか?
『えっと………何?』
「………いや、別に……」
そういうと、スタスタと歩いていってしまった総悟くん。
え、本当になんなの?
時間は早くも流れて昼休み。
いつもみたいに神楽ちゃんたちと教室で食べる。
だって雨降ってるし。
あーそういえば昨日は天の川見れなかったなー七夕だったのに……。
ちょっと残念。
「何溜息吐いているの?」
『え』
退の椅子に座っていた妙ちゃんが尋ねてくる。
わわっ、昨日のことで溜息出てたんだ!
『や…昨日は天の川みれなかったなーって…』
「そういえば…そうね」
「大体毎年見れないアル。梅雨だし。」
総悟くんの椅子に座っている神楽ちゃんが言う。
『誰かが見れないこと多いとか言ってたな。』
「誰が?」
『……あれ?誰だっけ?』
「聞くなヨ。私に聞くなヨ。しらねーヨ。」