augurio
□雨の日でも水には入れる
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「アヤッ!遂に明日アル!決戦は明日ネ!!」
『……なんの?』
「今年もやれるわよ!!」
『だから何を!?』
「…何言ってるアルか。」
「明日はプール開きじゃない。」
『……………え』
#10雨の日でも水には入れる
帰り道、突然の衝撃の事実に私は目を丸くしていた。
「え、じゃないわよ。銀さんも言ってたでしょう?明日はゴリラの命日だって。」
『…え、あれ、プールじゃ…』
願望ですよね。
妙ちゃんがごり…近藤君を沈めるとかそういうんじゃないよね!?
『そっかー…もうそんな時期なのか……』
空気に溶けてしまいそうな声で呟いた。
そうして空を見上げる。
少し厚くなった雲が空を覆っていて、改めて夏を感じた。
♪
『神楽ちゃんほっそ!しっろ!!』
「そう言うアヤは乳でかいアルな。それ私に半分くれヨ。」
「ほんとー」
『………なんだか、なぁ……』
女子更衣室っていうのはこういうものだよね。
互いのスタイルを褒めあったりとかしてね?
大体が細いっていうのが多いんだけど、神楽ちゃんみたいなのは初めてだよ。
うん。
水着を着たところで、私は左手のゴムを取る。
それで髪を後で一まとめにして、私達は更衣室を出た。
♪
『やほー退ー!』
「あ、アヤ。」
「意外と真っ平とかじゃないんですねィ。」
『………。』
「どこ見てんですか沖田さん。」
「ガハハハハッ、だめだぞ総悟!女性の体をじろじろ見るなんて!しかしお妙さんとてもにあっていますよ!俺は真っ平だろうが巨乳だろうがお妙さんなら何でも…!!!」
「近藤さん、あんま言うな。」
「うるせぇゴリラァアア!!」
「あぁっやっぱりお妙さんは、誰よりもスク水を着こなしている!
いやーやっぱりスク水というのは、いちばん萌え
ぐほォッ!
え、ちょ…お妙さ…うわぁぁああああ!!!」
妙ちゃんに色々言った後、近藤君はお腹に膝蹴りを入れられ、ばっしゃーんとプールの中に投げ飛ばされた。
ってええぇぇぇええええ!!!!!?????
「近藤さーん大丈夫ですかーィ?
準備運動しねェでイキナリプールとか入ると、心臓止まるって誰かが言ってやしたぜー。」
『んな!!??』
「近藤さんっ!」
「委員長―――ッ!!!!」
「うえっぷたすけてぇぇえええ!!!」