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□日常茶飯事って読み方よく間違えるよね
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いろんな心配をよそに、無事に友達はできました。



#3 日常茶飯事って読み方よく間違えるよね




「アヤちゃん、一緒にお弁当食べましょう。」

「屋上行くアル!」

『あ、うん!』




お弁当に誘ってくれたのは、高い位置でポニーテールをした美人の志村妙ちゃん。
それと、二つのお団子と大きなピン底丸メガネが印象的な、神楽ちゃん。




『あ、退!よかったら退も一緒に食べない?』

「あ、いや…」

「アヤ!ジミーなんて誘う必要ないアル!」

「………」

「そうよ。どうせ、パシられて購買に行くんですもの。」



隣の席の幼馴染を誘うと、新しい女の子の友達から非難の声。
ひ、ひどい…ていうかパシられるって何?いじめられてるの退?




「いや・・・そうなんだけどさ・・・。
俺はいいよ。せっかくだし、女の子同士で食べなよ。
おれ、沖田さん達と食べるから。」

『そっか、じゃあまた五時間目ね。』

「ん」




ひらひら手を振って退と別れる。
あれ、そういえば沖田さんってだれだ。









「新ちゃんとは、屋上で待ち合わせしてるから。」

「えぇー新八も来るアルかー?」

『しんぱち?』

「私の弟よ。どうせならちゃんとアヤちゃんに紹介しておこうと思って。」

『そ、そっか…』




て、照れるな…ていうか弟と同じ学校って、なんかすごい。

階段を上がりながら、他愛の無いはなし。

前の学校のこととか、このクラスのこととか。
神楽ちゃんのこと、妙ちゃんのこと、私のこと。

話している途中で屋上に到着。
ガチャっとあけると、そこには先客がいた。


瞳孔開いた人と、ゴリラっぽいひとが。

え、こわい。
何か睨んでない?瞳孔開いた人。




「お妙さぁぁぁぁぁぁああああああん!!!」

「死にさらせゴリラ―!!!!」




………何事?
思わず絶句。




「日常ちゃ飯事ネ。」




日常茶飯事!?
…あのひと…いつも…あんな攻撃を…?
だ、大丈夫なのか…?

その時、私たちの後ろから人が入って来た。




「おっ、土方さん近藤さん早いですねィ。あ、姉御達も。」

『あ、総悟くん。』

「おう。」

「おー総悟。山崎の奴はまだかー?」



殴られていたはずのゴリラみたいな人が、平然として尋ねる。
あれ?




『え?退は、沖田さん達と食べるって・・・』

「いやだから、俺達=沖田さん達なんだよ。」

『え、あぁ・・・貴方が沖田さん?』




この瞳孔開いた人がおき・・・た?
あ、そういうことなら納得できる。




「沖田さんは俺でィ。」

『え…?』




振り返るとそこに居たのは総悟くん。
え?なに?つまり彼は、



「そういやぁ自己紹介ちゃんとしてなかったねィ。沖田総悟でさァ。」

『あ、ご丁寧にどうも』

「どうせならアヤ達も一緒に食べますかィ?」

「どうするアル?姉御。」

「うーん…そうねぇ…アヤちゃんがいいなら私はそれで良いわ!」

『え。』




決定権私?
ていうか総悟くん呼び捨てすか…

えっと、とりあえずここは空気を壊さないでおこう。




『う…じゃあ…皆で食べようよ。』

「アヤがそういうなら仕方ないアルな!!」

「さっ、座りましょ。」




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2009/3/22
修正2011/8/17
 

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