物語

□incomplete Love:02
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「で?泊めちゃったと?見知らぬ男の人を?夜中の12時半過ぎに?」





「あの場合は仕方なかったの!」








同日のお昼過ぎ。



私は同じ大学の友達とお昼を一緒に食べていた。





どちらかというとお茶をしていると言う表現のほうがあってるかもしれないけど。




彼女の名前は燈島 美月(とうじま みつき)。






高校時代からの友人だ。









「気をつけなよ?この世の中何があるかわからないんだから」




「わ、わかってる…」




「それにアンタ可愛いんだからさ…、お姉さん心配」




「可愛くないし、用心はちゃんとしてますっ」








美月はまだなにやら言ってるけど、私は時計の針が12時半を回っていることに気づいて立ち上がった。




今日はもう大事な講義もないし、これからバイトだ。





立ち上がった私に、美月は顔を上げる。







「何、バイト?」




「そう。1時から6時まで」




「本屋だっけ?いいなぁ、楽そうで」




「そうでもないんだよ?けっこう力いるし…。じゃ、またね美月」




「はいはい、変な人について行っちゃダメだからね〜」




「くどいっ!」








とりあえず自分の分のお金をテーブルの上において、私は店を出た。




やっぱり着々と冬に近づいているのか、昼間なのに肌寒い。






昨日のようにマフラーを首に巻いて歩き始める。




バイト先の本屋はここから結構近い。






さてさて、頑張って働きましょうか。












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