詩巻物

□†赦す
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“赦す"


重く冷たい 闇の中
暗い世界に
一筋の光が射し込んだ
優しく暖かい光が


犯した罪 消えぬ過去
癒えぬキズ 痛みと理(ことわり)
すべて…
嵌められて 騙された
お前に…
光を奪われた
だが…
お前も
嵌められ 利用された
わかっている

悲しみ 苦しみ 傷ついたのを
知っている
だから…

全てが悪い訳ではない
だが…
お前が為たことは
決して忘れない…

謝罪の言葉 コトバ 言霊…
赦しを乞うには…
軽すぎる 足りないだろう…

赦すとか 赦さないとか
決めることは まだ できない
お前が為たことも
自ら犯した罪も
忘れてはいない
だから…

もう 二度とそれを
責めはしない

互いを傷つけ合うためでなく
いつか 赦し合うために…

どこまでも 優しくて
どこまでも 強く
とても 暖かい 光…

その心は 決して忘れない

真っ直ぐミテクレタ その瞳を…
救いを示してくれたその言霊を…

いつの日か
その心に見合う道を
見つけることが
できたなら
必ずや それに 報いよう
いつか 互いが
赦し合えるよう…
 

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