小話
□零僕
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「言わないけど」
好きだ!って言ったら殺人が?と返されました。略すと!→?
これぞまさしく世界一短い手紙の逆。なんて傑作。
「いーたんいくらなんでもひどいぜ。もらった好意は受け取るもんだろ」
「生憎ぼくは好意を悪意としか受け取れない歪んだ人間だからね。それに零崎、君の場合は痛いししつこい」
「かはっ、いーたん辛辣!まぁ確かに返す言葉もないけどよ」
でもさ、今お前の部屋に俺がいるのは、お前がこの部屋への侵入を許したからなんだぜ?
口には出さず、呟く
「いーたん」
「何だよ」
「好きだ」
「キムチが?」
「…は、鏡相手に戯言吐いたって無駄だぜ」
「じゃあどうして鏡相手にそんな事言うんだ?ぼくにどうして欲しい訳?」
「言ったら叶えてくれるのか?」
「内容によるね」
「いーたんは、俺の事どう思っているのか、教えて欲しい」
「決まってるじゃないか。君なんか大嫌いだ」
おお、即答。
流石にぐさり。
「但しぼくは状況に流されやすい人間だから、君がまた明日も同じ事を言ってくれるなら考えなくもないでもないでもない」
「…かははははっ!そりゃ傑作だな」
「そうでもないだろ」
明日は早起きしよう
そう思ったある日の午後
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文章書くの難しい