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【もしも烝君がツンデレだったら(ピスメ)】
この話しは、長編の春の月からお送りしています。
「はーい、鉄君にもチョコレート!いつもありがとう」
私は、笑顔で鉄君に綺麗に包装された物を渡す。それを見て、沙夜ちゃんも恥ずかしそうに、そっと鉄君の机に置いた。
甘酸っぱいなぁ…。
くすくすと笑いを洩らしながら、烝君にも渡そうとする、が。
「いらん」
「え?」
つんっとそっぽを向かれてしまう。
いらないって言われても、困ってしまう。美味しい、かは定かでは無いが、頑張ったんだけど……。
「甘いの苦手なん?」
花ちゃんの問い掛けにも答えず、本を黙々と読み始めてしまった。
「烝君、烝君。ごめんね、甘いの苦手だったなんて、知らなく―……あ」
烝君は、ひょいと私の手の中にある袋を取り、中身を見る事無く鞄に入れる。
「別に、あんたの為とちゃうからな。勘違いすんな」
そう言って、また本に視線を落とす彼の耳は、真っ赤。
……なんで真っ赤になるほど怒るのかな?
私、何かしたっけ……。
「なんやねん?」
「ありがとう、無理してまで貰ってくれて」
「っ……!?ちゃう言うとるやろ!あんたの為や無いって……!!」
「うん。でも、ありがとう」
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季節外れですが、バレンタイン風に(笑)
企画アンケートに、書いてくれた方、ありがとうございました!
長編を読まれていない方の為に補足しておくと、ヒロインは、土方先生と恋仲です(犯罪とか言わないで;)
烝君は、ヒロインをただのクラスメイトとしか見てません(笑)
ツンデレになって無い…。