ベイブレード2009外伝@
□罰則
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「へへっ。じゃあ負けたペアは勝ったペアの言うこときくんだぞ!」
「ああ、タカオもマックスも覚悟しておけよ!」
「分かったネ!ボク達は負けないもんネ、タカオ♪」
「おうよ!!」
「フン…」
「「「「3,2,1、ゴー・シュート!!」」」」
***
「それで、タカオ君たちが勝ったの?」
「おう!」
「全くどうでもよいことが絡むと滅茶苦茶な力を発揮するんだから…」
レイが呆れたように溜息をついて言った。
「それで、罰ゲームは何なのかしら?」
マックスはにっこりと笑って言った。
「それはあとのお楽しみネ」
気にはなったものの、エリスは雨続きでたまっていた洗濯物と昨日の豪雨でいけなかった買い物などに追われ、構う余裕もなかった。
「…如何したの、レイ君?」
「い、いや」
背後に気配を感じれば、流石にエリスは気がつく。普段のレイならば気配を消して近づくのは容易だったのだが、今回は訳が違った。何処か、緊張しているようで気配をうまく消せないのだ。
「……私の背中に何か付いてる?」
3回目ともなるとどんなにのんびりした性格のエリスも不審に思う。
「…何でもないんだ、気にしないでくれ」
「……そう」
「はぁー」
タカオ達の元に戻ったレイは深いため息をついた。
「なぁ、やっぱりこれはセクハラと言うやつなんじゃないのか?」
タカオとマックスに問うた。
「エリスちゃんには罰ゲームの流れは説明してあるから、事後承諾でも許してくれるネ」
「大体、やましい気持ちがなけりゃセクハラじゃねぇだろ」
とは、二人の意見だ。実行させられるレイはげんなりした様子で再びため息をついた。
「何の精神修行だ…」
レイのぼやきがカイに向けられる。