リハビリ作品
電波注意ですすみません。






『戦いにおける極意とは、指揮官の精神を討つことにある、というのが僕の持論なんです。』

戦場では凍えるようだった瞳に暖かさが灯る。
余りに綺麗で冷静な人であるから、冴え渡る瞳では生身の人には見えなかったが、こうして見るとやはり目の前の彼にも血が通っているのだと思う。

『だから、こと魔物の討伐においては、僕が“負ける”と思うことは許されない。その考えがそのまま部下の死に直結するからです。』

ああ、この上司は馬鹿なのだ。とても難儀な考え方をする。
部下の死を何より嫌悪する彼は、彼自身の心を折らぬよう先陣を切って戦うのだ。

だからそれでは部下が不憫だと口を開こうとした時、天蓬がでも、と続けた。


『それでは貴方も彼らも納得しないと身を持って知りましたので提案を一つ』



『貴方、私の背中、任されてみません?』


そう言って目の前の男は微笑んだのだ。










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捲簾が来て初めて下界の遠征の後辺り。
こ れ は ひ ど い !







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