ユンジェ☆
□『初めての心 *2*』
3ページ/39ページ
宿舎のジェジュンの部屋。
俺はベッドに座り、濡れた髪をふいていた。
ジェジュンは俺と入れ替わりに、今シャワーを浴びている。
何気なくテレビを見ていると、映画の予告が流れる…。
画面いっぱいに…、ジェジュンが前に付き合っていた…あいつが映る…。
俺はその画面を食い入るように見つめた…。
胸が…
心が…
嵐のようにざわつく…。
今、見ている彼が…
俺の身代わりとはいえ…
あの唇で…、ジェジュンの肌に触れ、唇を重ねていたのかと思うと…
熱く…
嫉妬の炎がたぎる…。
画面の中の女優が、あいつと唇を重ねるこの女優が…、ジェジュンと被る…。
愛しそうに唇を重ねる2人…。
俺は頭を左右に振った。
ジェジュンの白い肌…
美しい肌を…、あの唇が朱に染めていたのかと思うと…
目の前が…
暗くなる…。
俺の知らないジェジュンを、ずっと腕にしていた彼が…
過去のこととはいえ…
許せなかった…。