ユンジェ☆
□『初めての心 *2*』
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翌朝。
ジェジュンの美味しい朝ごはんを食べた後…、俺はコーヒーを啜る。
ジェジュンはキッチンで後片付けをしていた。
「おまえら、昨日もケンカしてたな」
目の前のユチョンとジュンスに、俺は昨日見た事を言った。
「えっ?ユノにぃ、見てたのっ?」
ユチョンがビックリして答える。
「たまたまな…」
でも、すぐ仲直りをしている2人。
そんなにすぐ仲直りするなら、ケンカの必要ないんじゃないか…?
そんな俺の考えが聞こえたのか、ジュンスが答えた。
「ケンカは、お互いの気持ちを通じ合わせる通過点みたいなものだよな?」
ユチョンがそれに頷き、ジュンスを見た。
「うん。お互い、溜め込まないって決めてるもんね。モヤってしたら、すぐ言い合うってね〜」
ユチョンとジュンスが見つめ合って答える。
その瞳には、お互いの深い信頼関係が見て取れた…。
「そうなのか?」
「うん。
…だって、自分の気持ちを押さえ付けて、お互いが嫌な気持ちをしてたら意味ないでしょ?だから、お互いの嫌な所は言い合うって決めてるんだよね」
「そうそう。しなくていい勘違いとかもしてきたし…。あれ?おかしいな?って思うことはちゃんと言うようにしてるよな?」
ニッコリと見つめ合うユチョンとジュンス…。
「昨日のケンカの原因は何だったんだ?」
俺は気になって聞いた。
「それは…」
ユチョンが恥ずかしそうに俯く…。
「昨日、たまたま昔の彼女がCMに出てたんだよ。でも俺は何とも感じなかったのに…いきなりユチョンが…」
「だって!ジュンス、すごく懐かしそうな瞳でTV見てたんだよ!?ムカッとするでしょ?」
「だから、それは誤解だって…。今はユチョン一筋なのに…」
「今は…。って何?じゃ、この先どうなるか分からないってこと…っ?」
…あ〜、また言い合いが始まってしまった…。
ユチョンとジュンスを横目に見ながら、ふと…、ジェジュンは何も言ってこないな…、と思い当たる…。
そういえば俺…、ジェジュンに嫉妬されたことないかも…。
「嫉妬は愛の証だよっ?俺がジュンスに嫉妬しなくなったら、愛が無くなったと思ってねっ!」
ユチョンが興奮してジュンスに言った。
嫉妬は愛の証…。
「そうかもしれないけど…、限度が…」
「なにっ?」
ジュンスとユチョンが言い合う中、俺は複雑な思いを抱いていた…。