ユンジェ☆

□『初めての心』
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次の日の朝。

俺とジュンス、チャンミンがリビングでコーヒーを飲んでいると、ユノにぃが起きてきた。



「おはよう…」



「おはよう、ユノにぃ」



皆それぞれ朝の挨拶をする。



ユノにぃは、頬を押さえながら、首を傾げている。


「頬が痛いんだけど…、俺、昨日何かした?」



「えっ?」



…覚えてないの?



そこへジェジュンにぃが起きてきた。



「あっ、おはよう。ジェジュン」



ユノにぃがジェジュンにぃに微笑む。



ジェジュンにぃはユノにぃの前を無言で通りすぎ、俺たち3人を見た。



「おはよう。ジュンス、ユチョン、チャンミン」



ユノにぃの名前は言わないジェジュンにぃ…。



怒ってる…。


明らかにユノにぃに対して…。



「えっ?ジェジュン?」



ユノにぃは、そのおかしい態度に戸惑いながら、キッチンへ向かうジェジュンにぃの後を追った。



「ジェジュン…?どうかした?」



ユノにぃがオロオロして問いかける。



「…料理の邪魔だから、あっち行っててくれる?」



冷たく言われるユノにぃ。


その言葉にショックを受けたのか、よろよろとリビングに戻ってきた。




「ちょっと…、ユノにぃ!昨日の事覚えてないの?」



「え…?俺、何かしたのか?」



記憶…、ないんだ…。



昨日は濃厚なキスを見せられた後、のびたユノにぃを部屋まで運ぶのは大変だった。



チャンミンは、

「俺だけ知らなかったんだ…」

と拗ねだしてしまったので、それを宥めるのも大変だった…。



「ユノにぃ…、昨日ジェジュ…」



「ユチョンっ!」



昨日の事を言おうと口を開きかけた時、ジェジュンにぃが俺を呼んだ。



「言わなくていいからね」


天使のような微笑みを浮かべながら、ジェジュンにぃが言う。



その笑顔が逆に怖かった…。



「…はいっ」



俺は素直に返事をする…。



ユノにぃは、さっきよりも焦ってジェジュンにぃと俺を交互に見た…。
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