ユンジェ☆
□『初めての心』
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「ほらっ、もっと飲めよぉ〜」
ユノにぃがお酒をどんどん進めてくる…。
ジュンスに至っては、目が虚ろになってきた…。
チャンミンは、怖いもの知らずなのかマイペースに飲んでいる。
「ユノにぃ、もう飲めないよ…」
俺のグラスに注ぐユノにぃに、言った…。
お酒のボトルは、軽く4本は空いている…。
ユノにぃも、相当飲んでいた。
多分、一番飲んでいるだろう…。
「なにぃ〜!俺の酒が飲めないのかっ」
…ううぅ。
ジェジュンにぃ、早く帰ってきて…っ。
時計を見ると、12時を過ぎていた。
「ただいま〜」
はっ!
ジェジュンにぃだっ!
「ジェジュンにぃ、おかえりっ」
救いの神の登場に、安心する…っ。
「わっ!
珍しいね。皆でお酒飲んでたの?」
にっこり笑いながら、ジェジュンにぃは俺たちを見た。
「じぇじゅ〜んっ、おかえりぃ〜」
ユノにぃがおもむろに立ち上がり、ジェジュンにぃに抱きついた。
「ユノ、酔っぱらい?」
苦笑しながらユノにぃを受けとめるジェジュンにぃ。
「まってたんだぁ〜」
するとユノにぃは、いきなりジェジュンにぃの唇にキスをした…っ。
俺たち…、3人の目の前で…。
いきなりの行動にジェジュンにぃは、焦ってユノにぃを離そうとしたけれど、力強く抱きしめられているのか、ユノにぃは離れなかった。
もがくジェジュンにぃの後頭部を押さえつけ、逃れられないようにし…
それはそれは濃厚なキスを繰り広げる…。
俺たちは
『ポカン』
として、その光景を眺めていた。
いつも冷静なチャンミンも、目を丸くして見つめている…。
「…ん、ちょっ、…ユ…ノっ」
舌を絡め、角度を何度も変えてジェジュンにぃの唇を貪る…。
そして、やっと唇を離してジェジュンにぃに抱きついた。
「ジェジュン〜、あいしてる〜」
ろれつの回らない舌で愛を囁く…。
「愛してるっ!!??」
ユノにぃの言葉にチャンミンが驚いた声を出した。
…あ!
チャンミンは2人が付き合ってること、知らなかったのかな?
次の瞬間、ジェジュンにぃの拳がユノにぃの頬にめり込んだ。
ソファーに倒れるユノにぃ…。
ジェジュンにぃは顔を真っ赤に染めて、荒く息を吐いた後…
くるりと後ろを向いて走り去ってしまった…。
残されたのは、のびたユノにぃと…呆気にとられた3人だった…。