チャンジェ☆
□『ジェジュンへの想い』
2ページ/17ページ
目が覚めて起きると、もう10時近くだった。
リビングに向かうと、ジェジュにぃが一人でテレビを見ていた。
「おはよ〜、チャンミン。って、もうおそよ〜かな?」
「おはよう。…皆は?」
今日は午後からの仕事だ。いつもなら皆リビングでくつろいでるはずなのに。
「ん〜、ユチョンとジュンスはデート。そのまま撮影現場に行くって。ユノはコンビニ〜」
ジェジュにぃは、すっと立ってキッチンに向かう。
「お腹すいたでしょ?今ごはんの用意するね」
「あっ、いいよ。遅く起きた俺が悪いんだし。自分でやるから」
後を追うように俺もキッチンへ行った。
「今日はオムライスなんだよ。あと卵で包むだけなんだけど、チャンミンには無理でしょ〜?」
「ぬ、…それはそうだけど…」
ふふふ、と笑って卵をときだした。
大人しくダイニングテーブルについて、待つこと数分後。バターのいい香りとともに、オムライスが運ばれてきた。
「はいどうぞ」
キレイな黄色のふんわりたまごの上に、真っ赤なケチャプ。バターの香りの湯気がたまらない。
「うまそ〜っ!」
勢いよくオムライスに飛び付く。
俺はジェジュにぃの作るオムライスが好きだ。ふわふわのたまごはジェジュにぃみたいだし、半熟のトロトロ加減も絶品。
って、ジェジュにぃの作る物ならなんでも美味しいんだけど。
「…なに?」
ふと気づくとジェジュにぃの視線とぶつかる。
「ん〜、チャンミンはいつも美味しそうに食べてくれるから、作りがいがあるなぁ〜って。ふふふ」
ふわりと笑う仕草が可愛い。
「ジェジュにぃの作る料理はうまいから…」
「ほんと〜?いつになく、素直でカワイイこと言ってくれるね」
その言葉にジェジュにぃはとびきりの笑顔を見せてくれた。
笑顔が眩しすぎて、直視出来ない。
俺は残りわずかなオムライスをかきこんだ。
「ごちそうさまでした」
「は〜い。食器は洗っておいてね」
そう言うとリビングに戻っていく。
・・・ガシャーンッ
しまった…っ。
泡で滑って落ちたグラスが割れてしまう。
急いで破片を取ろうとした。
「…てっ」
「チャンミン、大丈夫!?手、切ったの!?」
音に驚いて来たであろうジェジュにぃが、びっくりした声で聞いてきた。
「うん、でも深くないみたいだから大丈…」
言葉が終わらないうちに、ジェジュにぃが切った方の手を取って
『ぱくり』
と指を口に含んだ。
「なっ、なにして…っ!」
動揺して言うと、
「にゃにって、ひょうどく(なにって、消毒)」
・・・・・っ!!!
ジェジュにぃの可愛い唇が俺の指を含んで、舌が見え隠れする。
「ジェジュにぃ…っ!」
切った指を唇から離し、俺はジェジュにぃの唇を奪っていた。