ユンジェ☆

□『初めての心 *2*』
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ジェジュンと愛し合ったあと、俺は下だけはいて、キッチンに冷たいミネラルウォーターを取りに行った。



冷蔵庫を開け、ジェジュンの分も取り出し、部屋へ戻ろうとすると、ユチョンがジュンスの部屋から出てくる。





「ちょっっ、待ってよ…っ」




そのすぐ後をジュンスが追う…。




「ユチョンが1番だって…っ」




ユチョンの腕を掴んで、ジュンスが言った。




「1番ってことは、2番、3番がいるってこと…?」




「いるわけないだろっ?…ほら、部屋に戻ろう?」





ジュンスはユチョンの肩を優しく抱き寄せ、2人は部屋に戻って行った。







…あの2人はしょっちゅうケンカしてるな。



ま、仲直りも早いけど…。






俺はミネラルウォーターを口にしながら、ジェジュンの部屋に戻った。




ジェジュンは疲れきっているのか、ベッドに突っ伏したまま動かない…。




布で隠れているのは、胸と腰のあたりだけ…。





白く綺麗な肩…



すらりと伸びた足…




まるで造り物のようだ…。




「ジェジュン…。ミネラルウォーター持ってきたよ。飲むだろ?」



「う…ん…」



半分寝ていたのか、気だるげに…ジェジュンは腕を伸ばした。




俺は、そんなジェジュンにペットボトルは渡さずに、自分の口にミネラルウォーターを流し入れる。




そしてそのまま、ジェジュンの唇に唇を重ねた…。




口移しに水を与える…。




ジェジュンは素直に受け入れた…。




俺は優しく微笑み、繰り返し何度も水を与える…。




ジェジュンは俺が顔を近付けるたび、大人しく目を閉じる…。




「ん…、もう…大丈夫…」



ジェジュンの唇の端から滴がしたたり落ちた…。




俺はそれを舐め上げ、2〜3度軽くキスをした。




そして…ジェジュンの隣に身を寄せ、軽く抱きこんだ。




「疲れたろ?
…おやすみ、ジェジュン」




「ん…、ユノ…、おやす…み…」




ジェジュンは眠くて仕方ないみたいだ。





この、眠る間際の『とろん』とした表情のジェジュンが俺は好きだった。




普段甘えたがらないジェジュンも、この時は可愛く身を委ねる…。




さっきの口移しにしたって、昼間のちゃんとした時だったら、恥ずかしいって拒まれるだろうし…。




もっと我が儘言って、甘えて欲しいのに…。




ジェジュンの綺麗な横顔をじっと見つめる。




さっきのキスで唇はさくらんぼ色…。





もう一度、その唇にキスをして…




俺も眠りについた…。
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