ユンジェ☆
□『秘めた心』
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「何考えているんだ?」
ベッドの上。
愛撫の途中、俺の顔をのぞきこみ、その男は言った。
「…なんだと思う?」
ふっ…と軽く笑い、挑発的に聞き返す。
「ひどいな…、ジェジュンは。他の事を考える余裕を与えていたつもりはないんだけどな」
愛撫の手を深めながら男は言う。
「ん…っ、そう思うなら、もっと…、何も考えられないくらい…激しくして…っ」
足を絡め、逞しい背中へ腕をまわす。
恋人の腕に抱かれながら、他の男のことを考える…。
けして手に入らない…、本当に愛しい人のことを。
「ジェジュン、愛してるよ…っ」
声が似ている人を身代わりにして…。
「はっ…、ぅ…んっ、もっと、もっ…と言って…」
その声に酔いしれながら…。