イロイロ短編☆

□『俺のことも…』 (ユンジェ)
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ジェジュンの部屋に行くと、ヘッドフォンをしたまま机で寝ているジェジュン。



手には途中まで書かれている楽譜が握られていた。




作曲している間に寝ちゃったんだな…。




「ほら、ジェジュン。ちゃんとベッドで寝ないと風邪引くぞ?」




ジェジュンのヘッドフォンを外し、軽く肩を揺する。




「う…ん…」




ジェジュンは眠そうに長いまつげを揺らし、瞬きを何度もした。





「…あれ?寝ちゃてた?おれ…」




「作曲もいいけど、あんまり無理しない方がいいぞ。ハードスケジュールなんだから」




俺は優しく頭をなでた。




「うん。じゃあ、寝る」




ジェジュンは素直に俺の言うことを聞き、ベッドへ入った。




そして俺も隣に横になる。






「…ユノ」




少したって、ジェジュンが声を発した。




「何?」




「さっき、ハードスケジュールなんだから無理しないほうがいいって…、言ったよね?」




その声には、戸惑ったような…批判するような含みを込めている。




「言ったけど?」




俺はしれっと答えた。





「…このままじゃ眠れないんだけど」




ジェジュンの肌の上を這う俺の手を、つかまれる。




「作曲は、無理しないほうがいいって言ったんだよ」




「え…っ?」




「大丈夫。今日はそんなに無理させないから…」




俺はジェジュンを、自分の身体の下に抱き込んだ。




「ユノ…っ」




抗議の声を発しようとする唇をふさいだ。




「…ん」




ジェジュンの口からもれる吐息ごと…、全て絡め取る…。




ジェジュンの舌を追い、唇を食む…。





そしてジェジュンの大事な場所に、手を忍ばせた…。




唇を貪りながら、ジェジュン自身を優しく包み、形をなぞる。




少しずつ、硬さを増す…。




大きく変化したところで、俺は唇を離した。




そしてジッとジェジュンを見つめた。


頬をピンクにして、息を乱すジェジュン…。


可愛い…っ。




「やめるか?」




ついつい意地悪な事を言ってしまう。




ジェジュンの身体を熱くしたのは俺なのに。




ジェジュンは困った顔をして、プイッと横を向いた。




「ん?やめていいのか?」




横を向いて露になった白いうなじに唇を落とした。




軽く舌で舐めあげる。




「…ぁ」




ジェジュンが小さく喘ぐ…。


そんなジェジュンが可愛らしくて、つい笑ってしまった。




「ユノ…っ」




笑われて、ジェジュンが俺の下から逃れようとした。




「ゴメンゴメン」




ギュッとジェジュンを抱きしめた。




「ジェジュンが可愛いから、つい苛めたくなったんだ…」




「なにそれ?
…おれのこと本当に好きなら苛めないでしょ?」




頬を膨らませるジェジュン。

そんな顔も可愛くて…。




「ほら、よく言うだろ?好きな子ほど苛めたくなるって…」




優しく髪をなでながら、再び唇を重ねた…。






最近、宿舎に帰ると作曲活動に力を入れてて…、前ほど俺をかまってくれないジェジュン…。






だから今日は





俺だけを考えて…






夢中になって…。








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