左/目/探/偵/EYE

□左目探偵EYESP
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〜プロローグ〜

あれは…よく晴れた日の夕方だった。

あたしはいつものように近所の商店街で買い物をして、家に向かって川沿いの道を歩いていた。

途中、柵によじ登って景色を見ている少年を見かけた。

あたしは子どもだな、なんて思いながら気にせずに追い抜かした。

両手に袋を提げ、よたよたと歩くあたしの横をさっきの少年が猛スピードで走り去っていった。

「兄ちゃん、ありがとーう!」

そう叫びながら。
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