探/偵/学/園/Q
□探偵学園Q第6話
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「君たちに明かそう!我が宿敵、冥王星の正体と、彼らとの戦いの歴史を。」
ついに、冥王星の正体がみんなに明かされるときが来た。
「冥王星…。」
キュウがつぶやく。
「光あるところに現れず、影で事件を操る。それが冥王星だ。言葉巧みに人間のわずかな心の隙間に忍び込み、悪意を増長させる。そして、完全犯罪の殺人計画を授け、クライアントとなる人々の背中を押す。冥王星はあくまでも計画を立てるだけ。実際に殺人を実行したりはしない。つまり、事件に何の痕跡を残すこともない。」
スクリーンがおり、写真が映る。
ケルベロスと…あの女の人。
「あっ…。」
キュウがあたしとリュウの方を見た。
そっか、キュウはケルベロスを知っているんだ。
「君たちには謝らなければならない。私がかつて壊滅させたはずの冥王星が、再び動き出した事実を黙っていた。」
団先生が言う。
「8年前、奴らの組織を壊滅状態に追い込んだ代償として、団先生はこのように傷つき、ともに戦った助手は命を落とした。今までお前らが関わった事件も、冥王星の練り上げた計画によるもの。」
七海先生が説明した。
「だからこそ一刻も早く、諸君らを育てたかった。しかし、私の予想よりも遙かに早く危機が迫ってきた。ここから先は、断固たる信念と決意が必要だ。無論、強制はしない。出て行きたいと思う者が現れても、それは仕方のないことだと思っている。」