探/偵/学/園/Q
□探偵学園Q第7話
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ケルベロスは人気のない路地へ入る。
「これはこれは柚羽様、私に何か用ですか?」
やっぱり…気付いていたらしい。
「用なかったらあんたなんか追いかけんわ。」
「で、用とは?」
ケルベロスが振り返る。
顔には…笑み。
「本当のことが知りたい。あたしの両親と冥王星の関わりについて、真実が知りたいんや。」
あたしは淡々と言う。
「んふっ。そうですか。そろそろだと思ってちゃんと準備しておきましたよ。さあ、こちらへ。」
ケルベロスはあたしをワゴン車の中へと案内した。
あたしはカバンにつけられた盗聴器を外してから中に入った。