短篇・ミニD
□白くなる
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「えーん。ゆこたんに繋がらないよーん」
圏外になっている山の中の峠を越え、正洋は吸い寄せられるようにLUIのライヴ会場へ向かっていた。
スキ〇〇〇ッチのパーマをかけている人にそっくりなギタリストにLUIさんは合図をし、歌い始めた。
最初の曲は、BE〇〇〇〇Kの『DRE〇〇〇〇ND』をバラード調にアレンジしたものだった。
彼女がしっとり歌い上げるのを 会場の観衆はじっくり聴いていた。
ゆうこは 急いでワゴンで会場へと車を走らせていたが、
「あーっ!もう!こんな大渋滞じゃ間に合わないよ!」
と ハンドルを叩いていた。