短篇・ミニD
□ミニD
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僕は 高速のサービスエリアで洗顔した。
そして自動販売機で アイスコーヒーのボタンを押そうとして間違えてホットのを押してしまった。
ベンチに座り、理菜との想い出に浸っていた。
「ねえ、鞠之小路くん、〇〇〇〇のオールナイトって番組知ってる?」
「ああ、時々聴いてるよ」
「あの番組に あっと驚く実話体験談ってコーナーがあるでしょ。採用されたらMDウォーク 貰えるの。私と競争しない?」
「そんなこと 僕と理菜がHしたら…」
そこまで言う暇もなく 頬に理菜の平手を喰らっていた。
「Hなヤツ!」
理菜の後ろ姿を、僕は高校の土間で眺めていた。
僕は ワゴンの運転席に座り、シートベルトを締め、理菜の制服姿の大きなお尻を 頭に浮かべていた。