疾走す

□002 夏季講習
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綾奈はシャワーを浴びていた


その綾奈の入浴シーンを盗撮していた人物がいる


飯干だった


…クククっ。こいつは上玉だぜ


飯干の両手は歓喜で震え 上機嫌でシャッター押す


綾奈はバスタオルを体に巻き 部屋に行く


そこで飯干はカメラをしまい仕事先の東光のコンビニへ向かった





しばらく経ったある日 綾奈宅に大量の写真が届いた


「な、何?これ。綾奈の入浴している写真に…、や、やだ私のに母さんのもある」


君乃が驚き 綾奈と母に見せた


綾奈はびっくりした


写真はそれから しばらく送られてきた


綾奈が警察に通報して それは収まった


時々いたずら電話がケータイにかかる

「ハァ、ハァ、ハァ…。綾奈、綾奈」

綾奈は番号が分からない電話に怯えた

「どうしたの綾奈。元気出しなよ。何かあった?」

鏡は 綾奈に優しく接した


綾奈は鏡に悩みを打ち明けた

「じゃあ 三ツ境くんのとこで夕食パーティーしよ。今夜」

「う、うん。三ツ境くんには綾奈伝えて」



三ツ境の昼食はパンだ


いつも屋上で食べているが 今日は鏡がやってきた


「やっぱり子なんだな、鏡は」


綾奈は呟いた
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