ナックル(完結)

□秋の大会
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林川に向かって変化球のチェックをしていた


美優が林川の後ろから


「スライダー投げる時 微妙にフォームが変わるね。それ修正した方がいいよ」


とチェックし バッターボックスで構えて


「私がちょっと打ってみる。変化球投げて」


スライダーの時 美優が合わせてくる


右へ流されたり 引っ張られたり


「美優、お前すごいな。胸にサラシ巻いて試合に出てくんない?」


林川は スライダーを捕らえてる美優に感嘆したように言った


「まだスライダーはダメかな。林川、試合でスライダー試しに使ってみて」



俺は正捕手になった林川のミット目掛けてスライダーを投げた


バッターは三振した


試合は6−1で勝った


坂詰と篠原がマウンドに寄る


うちは初戦の二回戦を突破した


林川と美優を見た


「あの子、美優って完璧に鰐のスライダー打ってたぞ」


美優はベンチから腕を伸ばしピースサインを送っていた


「あの子、何なんだ?」


林川は笑っていた
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