ナックル(完結)

□冬になって
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大会が終わり いよいよ受験態勢に入る



美優は 佐賀和泉高校 合格圏内の成績を 取れるようになった


一緒に図書館で問題を解いたりするが 時々キャッチボールもする

俺は 美優がマネージャーでなくピッチャーなら チームの両輪として 一緒に野球ができるのにな とよく想像する


手は俺より大きく、器用で変化球の種類が豊富で 球威がある

美優のユニフォーム姿などを考えたりする


「最近 背が伸びたんだ。160センチ クリアしたのよ」


「そうだな、背が伸びて 俺と変わらなくなってきやがった。バストやヒップもな」


「やだあ!言わないのよ」


美優は 全国野球大会決勝の時は ずっと泣いていたが 涙を見せたのは あの日だけだ


いつも笑っていて クラスの華だ



俺たちは もう退部し 下級生に 全国大会への道を譲った



「さあ また問題解こう」


「和泉高校行かなきゃね」



俺たちは図書館へ入って行った
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