ナックル(完結)
□夏合宿から
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美優は ブルペンで投げている 俺のフォームチェックをしていた
「少し溜めがないかな」
美優が言った忠告を頭に 投げる
ストレートを投げる
次の場所へ美優は向かう
美優は コーチを務めてるみたいだ
外野から内野手への連係チェックに入る
「バウンドさせたら 時間かからない。効率的だよ」
坂詰は美優の忠告を受けて 送球をバウンドさせる
監督はノックをしていたんで 美優はブルペンなどを見なくてはならない
美優は それだけ野球を知っている
野球部に 入部したかったのが 今 理解される
練習 済めば 洗濯だ
美優は 大変な仕事を てきぱきとこなす
ここは 山中の合宿所
全国選手権を目指す うちの野球部は 合宿を組み 地区予選を抜けるために ここを貸してもらった
夜も練習をする
３番バッターの俺は コーチ美優から チェックを受ける
「もっとシャープに！それでも３番なの？よく打ってるよ」
美優は 俺には特に厳しく言葉をかける
でも期待されている
と解釈し バット振りをする
俺を好きだから
チャンスに打つとこを見たいから
と思えば 振りにも気合いが入って チャンスをイメージしたりする
もし二塁ランナーを返すなら
美優は 俺の前に じっと立ち バット振りのチェックに余念ない