疾走す
□003
1ページ/6ページ
夏季授業も一段落し 綾奈と三ツ境はJR赤間からバスに乗り 神湊の浜辺までやってきた
綾奈と三ツ境は 恋人気分を満喫しながら 手を繋いで松林の方に歩いていた
リゾートホテルが眼に入った
「いつかあんなホテル泊まりたいな」
綾奈がそう言うと
「来年大学受かってからね」
と三ツ境は返した
二人は松林に入り歩いてうたが 二人に取って致命的な 最も必要なものがなかった
「更衣室がない…」
二人を沈黙が包んだ
「ホントに見つからないな」
「裸で着替える?辺り誰もいないみたいだから」
「あ、それいいかも」
綾奈と三ツ境は 誰もいない松林で 服を脱いで 下着も脱いだ