丘の上の庭(完結)
□それから
1ページ/10ページ
ヘジンが 韓国へ行く日まで あと二日
ヘジンと僕は大都市郊外の遊園地に来た
もう僕たちが会うのは 今日で最後だ
目一杯楽しもう
僕はそう思った
ヘジンをお化け屋敷に連れて行った
「止めよう コウキ。苦手なんだ」
そう言うヘジンを無理矢理連れて行った
障子の向こうから手が出てくる
「ひゃあ!何すんの!」
ヘジンは手を払ってパンチしようとした
足元が揺れる
「止めてよお!」
ヘジンは床を蹴った
ヘジンは僕に抱き着いた
そして全体の3分の2くらい来たところで
「お願いコウキ!もう怖い!入口に戻ろう」
と哀願してきたが 僕は
「だーめ」
と嫌がるヘジンと前に進んだ
「あー怖かった…」
「あれだけ驚いてくれるんなら お化け屋敷の人もおどかしがいがあったってもんだよ」