銀魂

□篠原くん?!【篠山】
1ページ/1ページ

山崎は一人夜道を歩いていた。さっき真選組の監察の仕事が終わって大江戸マートであんぱんを買い足そうとしていた。
とぼとぼと歩く、桜の散り始めた道を。ふと空を見上げるときれいな満月が山崎の目にうつった。なんてきれいなんだろう。吸い込まれそうなくらい魅力的な月。こんな桜も咲いている所にポッカリと月がたたずんでいるのだ。
ああ…月の光に照らされて、俺ってちょっとかっこいい。……ってちがっああナルシストな罪深き俺が登場してしまったようだ。
(スタスタ・・・)
はっ…誰かにつけられてる!?
「僕ですよ僕。」
そう言って誰かは腰を屈めて、俺をのぞき込み見上げた。この声は…
「僕です、篠原です。」はっ!「しの、おい!なんでいるの?」
「土方副長から伝言を受けまして。マヨネーズ…カロリーハーフの。あとタバコですって。タバコは銘柄言わなくてもわかるよな、って副長おっしゃってましたよ。…さすがですね副長と山崎さんの仲は…僕のつけいる隙もない…」

「え…最後なんて…?」
「月がきれいですね!って言ったんですー!」
(チュッ!)



篠原(あのタバコの匂いがするや…やっぱりあの人からは奪えないのか?…)

山崎(副長以外の人からキスされたの初めてだ…しの酔ってでもいるのかな?)
「ほんとに月、きれいだね!」
篠原(ああこの人月がきれいですねって僕が言ったのを告白だと思ってないな)

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ