一つ目の物語
□標的27
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2月になったばかりのある日の休み時間
霧雲は花と京子と話していた
『バレンタインでどうしてチョコなんですか?』
「ああ、そういえばアンタイタリア人だもんね
日本語ぺらぺらだから忘れてたわ」
『ありがとうございます』
嫌味で言われたにもかかわらず、笑顔でいう霧雲
「…あのね、日本では女子が好きな男子にチョコをあげるのが風流なの」
『へー
そーなんですか』
「で、霧雲は誰にあげるのよ」
『んまー
……適当にその辺にいる人でいいんじゃないんですか?』
「アンタ答える気ある?」
『べつに』
少しばかりおかしな会話になっている事に花は苛立った
花に絞められた霧雲は椅子の上で正座をしながら話をしていた
「で、誰にあげるのよ」
『んー、好きな人か…
まずは御祖父様っしょ、それにリボーンに綱吉に隼人に武に了平にランボに、それから雲雀さんでしょ、それにいe「もういいわよ!
てかアンタ好きの意味違ってるよ!」
『うぇ?』
霧雲は首を傾げた
「好きって言うのはライクじゃなくてラブ!!
ライクの方は義理でいいのよ!
本命を聞きたいの!!」
『ら、らぶ?』
霧雲はそれらしき人を頭に浮かべるがいない
『いませんね…』
「いないの?
なんだつまんない」
花はふて腐れる
「花、霧雲は遊び道具じゃないんだからι」
京子は苦笑した
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