一つ目の物語
□標的23
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霧雲はお見舞いしに病院のある個室の前にきている
戸から中を覗きながら
『チャオ雲雀さん』
雲雀を見る
「そんな所で何してるの?こっちきなよ」
『は、はい』
霧雲は雲雀の座っているベッドの横脇の椅子に座る
『あの、これ』
霧雲は持っていた彼岸花を雲雀に渡す
「何でこれ……」
雲雀が言うのも当たり前だと思う
『あ、この花、名前は知らないんですけど年に一回しか咲かない花らしいんです』
当たり前だ
年に何回も咲く花なんて無い
『それに綺麗でしたから…』
霧雲の思考が全く読めない雲雀。いや、誰も読めないだろう
それから二人は雑談していた
『そういえば何で入院しているんですか?』
ふと思ったことだ
「風邪を拗らしてしまったみたいでね
でもつまらなかったからあそこにいる草食動物で遊んでた」
血まみれになっている塊を指す
『そ、そですか…』
暫くし、霧雲は立ち上がった
「どうしたの?」
『綱吉のお見舞い忘れてました!
雲雀さん!体に気をつけて下さいね!
さよなら!!』
霧雲は早々に行ってしまった
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