一つ目の物語
□標的22
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12月3日
『え……あの…
……………………え?』
「何、その馬鹿っぽい反応」
『いや、…………え?
マジですか??』
「じゃなければ言わないよ」
今は昼休み
霧雲は何と無くだけど応接室に来ていた
『食べにって何処へ?』
「……何処でも」
『………(ああ、そこまでは決めてないんですか)
いいですよ』
「! そう…」
『でも何でいきなり…』
ここで雲雀は黙ってしまった
雲雀でも何で霧雲を誘ったのかわからないからだ
今まで孤独を好んで群れを嫌う自分が霧雲なら良いと思っている
この気持ちがよくわからない
何で…
でもわかるのは霧雲は自分に安らぎを、感情を与えてくれる存在だと
まだ会って短いがそんな気がする
そう雲雀は思っていた
この気持ちが 恋 とは知らないで
『……、……雲雀さん!』
「……何?」
『何じゃないですよ!
どうしたんですか?
一瞬固まってましたよ?』
「…………」
どうやら考えているうちに自分はかなり意識が飛んでいたようだ
結果が近くに迫っていた霧雲
『変な雲雀さんですね』
霧雲は笑った
霧雲の回りに花が咲いたように見えた
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