一つ目の物語

□標的13
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もしこれでオレが死んだら、霧雲がシャマルの毒牙に…






それは嫌だ!!




そ…


それだけは……


そんなことは絶対に………









この時、死を目前としたツナの精神状態はあの状態に限りなく近づいていた












こんなことなら










   死ぬ気で…











死ぬ気で霧雲につく悪い虫をやっつけとけばよかった









こんなことなら死ぬ気で……











「ツナの奴、死ぬ気弾なしで死ぬ気になるつもりだな」


階段から見下ろしていたリボーンが呟く



「うおおおお!!!
死ぬ気で霧雲を守るー――――!!!」



ツナは額に炎はないが、目は死ぬ気そのもの
自分で服を脱ぎ霧雲を助けようとするが


『いろいろ書いてありますねぇ
なになに、"サイヤ人と言っていじめられた"?
サイヤ人って何ですか?』


イタリア人の霧雲にとって、サイヤ人のことは知らないらしい


「!!

やっぱりはずかしーよ!!
秘密をさらすのも、死ぬ気になるのも!!!」

「全くツナはダメでいくじなしの根性なしだな」

「そーだよ
どーせオレはダメダメだよ!

ダメツナなまま死んでいくんだ!!

もー ほっといてよ〜!」


鼻水まで出して泣き喚く





「わーった
わーった

治してやるよ



時間がねーんだ
さっさとシャツ着な」


「『!』…シャマル…」


「霧雲は待っててな〜」

『はい』
















数分してシャマルは部屋から出てきた


『シャマル!
綱吉はどうですか!?』

「あー 大丈夫だ」

『なか入りますね』

「いいぞぉ」


シャマルは家を出ていき、霧雲はツナの部屋にはいる



『綱吉!
具合大丈夫ですか?』

「うん」

『そうですか
よかったです


そーいえば何でシャマルは治療してくれたんでしょうね』

「え……」










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