一つ目の物語
□標的24
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「ランボちゃん!」
「ランボ!」
ハルとイーピンが叫ぶ
霧雲は焦った
自分なら助けられるが、それとは代償に自分の正体がバレてしまうのだ
しかし、命には替えられない
霧雲は崖を跳び降りた
上で二人が何か言っているがそんなの構ってられない
霧雲は翼を出し、急降下した
落ちて行くランボの腕を掴み、地面スレスレで止まった
その間(かん)、0.5秒
霧雲はゆっくりとランボを降ろし翼を仕舞った
ランボは呆然としていたが、
「…ガハハハ面白いもんね!
もう一回!!」
なんともやんちゃなもんだった
霧雲は一度溜息をつき、崖を見上げた
崖は100メートル以上あるらしく上が見えない
どうすればいいものか、考えていると右方向数メートル先に洞穴を発見
『………ランボ、
行ってみましょうか』
***
今、霧雲達は洞穴の中にいる
霧雲達というのはハル、イーピン、ランボ、ビアンキだ
……………ビアンキ?
そう、何故かビアンキがいた
それは遡る事数分前
霧雲とランボは洞穴に入るといたのは熊、ではなくビアンキだった
(ビアンキは数日前から此処にいたらしい)
ビアンキに今の状況をいうとビアンキはハルとイーピンを助けに行った
と、いうわけだ
そして先程言われた言葉は「帰ろーとしてもまた戻ってきちゃうの」と笑いながら言われた
ハルとランボは泣き出し、イーピンと霧雲は困ってしまった
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