蒼思蒼愛

□蒼思蒼愛 第壱章
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家に帰った俺は直ぐに横になった
ちょっと食いすぎたかもしれない
でも今日はなんだかんだですごく良い日だった
学校じゃ珍しく不良に絡まれなかったし、
髪のことも早めに分かってくれた


てか眠くなってきた・・・
あ、風呂入ってねえや
でもだるいしな・・・
そうだ、明日早く起きればいいか

俺はポケットに入ってる携帯を取り出すし、
いつもより早めにアラームを設定し、携帯をそこらへんに放り投げ眠りに落ちた














ピピピピピッ・・・





「ふぁ〜」




携帯の無機質なアラーム音で目が覚めた
カーテンを開けるとまだ早朝で、朝日も昇ってなかった
携帯を見るとアラームが05:30に設定されていた



「あれ?一時間早くやっちまった!」




たぶん寝ぼけていた所為かな?
6時前に起きるのはかなり久しぶりだ




「風呂、入ろ」





昨日入ってねえから体中ベトベトで気持ち悪ぃ
俺は着替えを持って風呂場へ向かった








風呂から出ると陽が結構の高さまで昇っていた
朝風呂はやっぱり気持ちいい
時間的にはまだ余裕がある
俺は2階に戻り携帯を開いてルキアにメールを送る

≪俺、先に学校に行ってる≫

今日は早起きした所為でもあるが
早朝の街を歩いてみたい気分だった

簡単な朝食を作り
数分で食べ終えて着替えを済まし家を出る

春の早朝はまだ肌寒く少し鳥肌が立つ
鼻から吸う空気はスゥッと透き通ったような匂いで
全てがリセットされているような感覚に落ちる

俺は深呼吸してから学校へと向かった
途中には桜並木の道が連なっていた
まだ4月の初めだというのに桜は結構散っていてちらちらと青い若葉が見え始めた
今年は満開の期間が短いんだなぁ


学校に着くと校門は開いてたものの
教室には誰もいなかった
暇だったから暫く携帯を弄ってたら
教室のドアがガラガラッと音をたてて開いた
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