□面影
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「……大差ない。今日はもう下がれ」

「は、はい……失礼します」


ルキアは一礼して、部屋から出ていった。

ルキアを見ると緋真と重ねてしまう。


私は……ルキアを見ることができない。



「……私は最低の兄だな、緋真」



緋真の遺影に、そう語りかけた。




(緋真はただ、笑っている)


END


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