□面影
2ページ/4ページ





「兄様」

「……なんだ」

「いえ、その……」


ルキアは、言いにくそうに視線をそらした。


「どうした?」

「……兄様、最近お疲れになっているようでしたので……」


私は驚愕に目を見開いた。朽木家に仕えている者には疲れを感じさせぬよう、心掛けていたからだ。


――良く、緋真が気づいていた。



次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ