□寂しさ
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『石田くん、私ね、黒崎くんと付き合うことになったんだよ!』

『そう、なんだ……おめでとう』

『ありがとう!』



そう、言って井上さんは黒崎のところに駆けて行った。


それを僕は、後ろから見ていることしか出来なくて

凄く、寂しい。

酷く、滑稽だ。


だから、現実では


「井上さん……」


僕は――



(そんな終わり方だけは、しないように。/20070605)

END


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