恋
□副隊長を探せ!!
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「はぁ……」
「はぁ……」
「はぁ……」
上から剣八、一角、弓親。
三人が所属している十一番隊は戦闘専門なので、誰も書類整理を行わない。
そのため、隊長や上位席官が一気に片付けなければいけない。
それを一昨日から一睡もせずにやっているものだから体力も限界だ。
「隊長……」
「……なんだ」
「終わりませんよ……」
「……ああ」
いつもハイテンションな一角も今日は頭の反射も弱い気がする。
「いつになったら僕ら終われるんですか…」
「書類が片付いたらだ」
「……はぁ」
今日に限ったら弓親の自慢のサラサラヘアーもボサボサで、剣八の鈴のついている髪も力なく垂れ下がっている。
「あ!」
「おぅわ!なんだよ弓親!いきなり叫びやがって!!」
「これ……」
一枚の書類を持って、ワナワナと震えている弓親。
「その書類がどうしたんだよ」
「副隊長が書かなきゃいけないやつだ……」
・・・・・・・・・・。
「「えーーーーー!!」」
(隊長が叫んだ!?)
つい弓親はそう思わずにはいられなかった。