神様はじめました

□永遠にともに
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*現在「花とゆめ」で連載中の
過去編ラスト妄想で、死の呪いが解けて目覚める・・・という設定です。
ネタバレ含みますので注意してください。










「巴衛!」


ミカゲさんの鏡の中から
出てくる巴衛。



未だ眠っているものの、
その身体にはもうアザはない。




「奈々生さん。
よくがんばりましたね。
巴衛は助かりましたよ」


「・・・・!!!
よ・・・よかったぁぁ〜!!」





“巴衛・・・・・!”





私は眠っている巴衛に
抱きつく。




暖かい巴衛の体温。


ずっとずっとずっと・・・


この温もりに触れたかった・・・///







*************:





あれから3日。
まだ目が覚めない。



早く巴衛の声が聞きたい・・・
そう思っていたときだった。





「巴衛さまが
お目覚めになられました・・・!!」




鬼切くんと虚徹くんの声が
慌てながら私にそう呼びかける。




「ほんと?!!!」




私は一目散に
巴衛の眠る部屋へ。






「巴衛っ・・・!!」



ぼんやりと天井を見ていた巴衛が、
私の声で私の方を向く。







「奈々・・・生?」



「・・・・っっ///」




巴衛が私を『奈々生』と呼ぶ声が、
ものすごく久しぶりな気がして・・・
涙が出そうになる・・・。





「巴・・・衛・・・
だいじょ・・・・・?!!!!



私が言いかけている途中で、
突然巴衛が起き上がって私を抱き締めた。






「巴・・・ッ///「・・・お前、だったのだな・・・」





「え・・・?」



「あの時・・・雨宿りしていたあばら屋で、妖怪に食われそうになってた女も・・・
ケガを負った俺を匿い毎日看病してくれた女も・・・
全てお前だった、奈々生。」



「・・・・!!!
とも・・・え・・・///」






「お前の言う・・・“その時”とは、
500年後の事か・・・。
道理で会えんわけだ・・・」


「ご、ごめん・・・」




「もういい。
今日、お前を迎えに来た」


「迎え・・・に?」




「約束しただろう?
お前が言うその時が来たら・・・
必ず迎えに行くと・・・」



「・・・・!
巴衛・・・///」






「“あの時”に戻ろう、奈々生。
あの桜の木の下での俺たちに・・・」




桜の木の下での私達・・・///



あの時の巴衛の告白が頭をよぎる。




“ずっとお前に恋焦がれていた・・・
お前が何より愛おしい・・・”






「あの時お前は俺に、次会う時も、はぐらかさずに言えと言ったな・・・」


「う、ん・・・///」




でもあれは雪路さんに・・・





「500年前も・・・そしてお前の神使となってからも・・・俺の心にはずっとお前がいた・・・。
今も昔も・・・
ずっとお前だけを愛していた・・・。
もう二度と・・・放したくない・・・」




「・・・・っ///
巴衛っ・・・・!///」



私は泣きながら巴衛に抱きついた。




「奈々生・・・」




あったかい・・・


巴衛の匂い・・・

巴衛の体温・・・





「奈々生・・・」



巴衛は優しく私の頬に手をかざす。





「俺の妻に・・・なってくれるか?」




そう言って、
段々の近づいてくる巴衛の顔。


私は自然と目を瞑る。




「は、い・・・///」



私のその返事と共に
振ってくるキス。




それは神使の契約のキスとは全然違う・・・

甘くて熱い・・・


愛の誓いのキスだった・・・。












 

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