Novel
□初恋の終わり
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ねぇ‥新一
私って何?
新一にとって私は何?
【待ってろ】って言ったから私は待ってたんだよ
それなのに…
今、私が見てる光景は何?
なんで新一が志保さんを抱きしめているの?
ねぇどうして−ーー!!
今日は夕飯作りすぎちゃったから新一に持って行こうと思って新一の家に来た
何度もチャイムを鳴らしても出てくる気配がないから玄関のドアノブを回したら開いていた
新一に何かあったのかもと思って中に入って
リビングのドアゆっくりと静かにを開けた
そっと中を覗いたら
新一が志保さんを抱きしめていた…
意味が分からなかった
どうして新一が志保さんを…
私は持っていた紙袋を落とした
落とした時の音で新一と志保さんが一斉にこっちを見た
「蘭!!」『蘭さん!!』
新一も志保さんも驚いた顔をしている
だけど今の私には2人が驚いているなんて関係ない
「どうして……
ねぇどうして新一が志保さんを抱きしめているのよ!!!!!」
私は新一と志保さんの方の近づいた
「蘭…」
『蘭さん違うの!私が転けそうになったのを工藤君が支えてくれただけなの!』
志保さんの言った事を信じられなかった
「そんなのおかしいよ
支えるだけならすぐに話せばいいじゃない!
ねぇ新一!どうして志保さんを抱きしめていたのよ!」
『だから誤解なの』
私は志保さんに聞いてるんじゃないの
新一に聞いているのに!
「志保さんは黙っててよ!私は新一に聞いているの!志保さんが答えないで!!」
私が言うと志保さんは俯いて黙った
「蘭…ごめん…」