Novel
□私の幸せ
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私は1人自惚れていた
貴方が私の事を好きだとそれは貴方から彼女の話をされた時も変わらなかった
だから私は貴方に告白した−−−
いつものように洗濯物を干してる貴方に話かけた
「剣心…話があるんだけど…」
『なんでござるか薫殿?』
貴方は洗濯物を干すのを止め私のいる縁側へ来た
「うん……あのね私…剣心の事…好きなの」
『薫殿…』
「だから私と付き合って下さい」
私の想いは叶うと思ってた
けど…違った…
『すまぬ………』
貴方からの言葉に驚いた意味がワカラナカッタ…
「えっ……どうゆう事?」
『拙者、薫殿の気持ちには応えれないでござる』
嘘…だって貴方も私の事………好きなはず…
「けん…しん…」
『拙者は昔も今も…これからも愛する人は1人でござる…』
貴方の言った愛する人は彼女だよね…
でも…でも…彼女はもういないんだよ…
「愛する人って……巴さんだよね…」
『そうでござる、拙者は巴以外愛せない…』
「でも巴さんは……」
私は言ってはいけない事を言おうとしていた…
貴方が傷つく事を言おうとした…
でも貴方は自分の口から言ってしまった…
『あぁ…巴は死んでしまった…拙者がこの手で殺した…』
「---!!でも!!巴さんが死んだのは剣心のせいじゃないわ!!
だから、剣心は幸せになる権利はあるのよ!」
私は勘違いしていた
剣心が私の告白を断ったのは彼女を殺してしまったから…
だから誰とも付き合わないんだと…
『薫殿…拙者は今が幸せでござる。』
「どうして……私とは付き合えないの?」
『巴を愛してる
この想いは一生変わることがないでござる』
「私じゃ……ダメ?」
『巴じゃなきゃダメでござる…』
彼女が憎い…
ここまで貴方の心を支配する彼女が憎くなった…
『薫殿の気持ちは有り難いでござるが…すまぬ』
そう言うと貴方は私に背を向け、また洗濯物を干し始めた