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□Straight Love
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思いがけない俺の言葉に
キョトンとした表情を浮かべる骸さん。


そして、言葉の意味を察したのか
またすぐに、神妙な顔つきに戻る。



「…それは、どういう意味ですか?」


「…………」


「ボンゴレ」



沈黙を守る俺に、骸さんは
問いただすように俺を呼ぶ。





「……不安なんだ」



「……え?」


「…俺、骸さんと違って何も出来ないし
頭、悪いしっ…ダメダメだし…っ
いい所なんて、ない、から…っ」


溢れ出そうになる涙を
必死で堪えながら
震える声で、そう言った。



「だ、からっ…俺ばっかり…
骸さんを好きなんじゃないかって…っ
不安で、不安で…っ しょうがなかっ…」


言い掛けたところで
必死に動いていた俺の口は
骸さんの口によって塞がれた。



「んん…っ、ふっ…」


逃れようとする俺の舌を
逃がさない、とでも言うように
骸さんの舌が絡み付いてきて
一層、俺の呼吸を乱す。




「はぁ…っ、はぁ…っ」


唇を離しても、呼吸が整わない俺を
骸さんは、優しく抱きしめた。


そして、ゆっくり口を開く。



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