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□Straight Love
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あなたはいつだって格好良くて


何でも出来て


どんなクサい台詞も平気で吐いちゃって


追いつこうとしても


絶対追いつけない


そんなあなたと真逆の俺は


惨めで仕方ないんです






「ボンゴレ」


俺を呼ぶその声が好き


「大丈夫ですか?」


最中でも俺を気遣ってくれる
その優しさが好き


「クフフフ」


その変な笑い方も好き




好き 好き 好き





あなたの好きなところは
いくつだって挙げられるよ


好きで 好きで

だから、たまに不安になるんだ



俺ばっかり、あなたを
好きなんじゃないかって

ほんとは、無理して
俺といるんじゃないかって



不安で堪らなくなるんだ




「ボンゴレ?」

良からぬことを考えていたら
不意に骸さんに声をかけられた。



「…あ、ごめん 何?」


無理やり笑顔を作って、そう返す。


「…何か、あったんですか?」


いつもと違う俺の様子に気付いたのか
骸さんが神妙な顔をして
俺の髪に、そっと触れる。
まっすぐ、俺だけを見つめ
視線で俺を問いつめる。


目を逸らそうとしても、その視線は
俺を捕らえて、離さない。


逃げようにも逃げれなくて
その目にも耐えれなくて。

口に出してしまった。


これは、言っちゃいけない事だって
自分に言い聞かせてたはずなのに。




「……骸さんは、何で俺といるの?」



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