君から届いた恋文

□君の涙にキスをした
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『ブン太っ!見てみて!!ラッコ〜!!』





侑莉はガラスに張り付いて、水に浮かんでいるラッコを見てはしゃいでいる。



手にはさっき俺が買ってやったイルカのぬいぐるみを抱えて。



全く、お前いくつだよ…とか思いながらも、そんな姿に可愛いと思っている俺。





『ブン太!次はあざらし見に行こうよ!!』



「おう!」





ふと思った…



毎日がこうだったらいいのに…





『ブン太?どうしたの?』





あざらしのブース前。
横ではしゃいでた侑莉が今度は心配そうに俺の顔を覗きこんでいる。





「えっ、あ…いや、何でもねぇよぃ!
さぁて、次はイルカのショーでも見に行くか!!」



『う、うん!そだね!』





ずっとずっと…



お前の笑顔を横で見ていたのに…



それも今はこんなときでしか叶えられないなんて…






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