君から届いた恋文

□君の涙にキスをした
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そんなある日、珍しく部活が休みになったもんだから、侑莉と出かけることにした。





「侑莉!」



『ブン太っ!』





待ち合わせ場所には侑莉が先に来ていて、そこにいた侑莉はすっごく綺麗に見えた。



思わずその姿に見とれて、俺は言葉を無くしてしまった。





『ブン太?』



「え、わ、悪ぃ…待たせたか?」



『ううん。私も今来たところだから。』



「そっか、じゃあ行こうぜ。」





俺が右手を差し出すと、侑莉も優しく握り返してきた。



侑莉の手を引いて俺は前日から予定を立てていた水族館に向かって歩き出す。



侑莉が途中何回も「どこ行くの?」と聞いてきたけど、俺はあえて言わなかったんだ。



だって、どこに行くのか分からないまま、ウキウキしている侑莉の嬉しそうな顔が、俺にとっても嬉しかったから。



今日は俺にとっても侑莉にとっても…
久しぶりの二人だけの時間。



少しでも、楽しく笑顔でいたかった。






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