SFFW本編

□スーパーFF大戦 第一部
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序章 〜闇〜

異界…。
そこは人間界(現世界)に於いて、生を終えた人々が集まる所…。
現世界とは別次元の所にあるこの世界は決まった場所には存在しない。
死者達が住むこの世界への入口は一面、色取り取りの花畑で埋め尽くされ、幻想的な世界が広がっている。
だが、最も深い所は闇が広がり、其処には光も音も存在しない…無限の闇が広がっているだけである。
その闇の中で蠢く者がいた。それは、人ではない…。
唯の意識体の集まりだが、その意識体は邪悪な光を放ち、絶望と言う名の黒き光を纏っていた。
意識体は闇の中で問う。

(我は永遠の闇なり…。
この世界に住む者に問う…。
…現世界に未練は無いか…?)

その問いに一人が答える。

(…我は充分に闘い、生を全うした…。何も…願い望む物は無い…。)

永遠の闇は又問う。

(今一度問う…。未練は無いか…?)

その問いに一瞬間を開けて答える。

(…もし叶うのであれば、あと少し運と力が有れば…。)

永遠の闇は闇の住人達に意識を飛ばし始める。

(我が同胞となれば、再び生を与え、体を持つ事を許されるであろう…。我と契約を結ぶか?)

その誘いに一人が立ち上がる。

(…我、主従の契約を結ぶ事を願う…。)

闇の中にいる敗北者達は次々と希望もないこの暗闇の中で、これを切っ掛けにして、次々と一人、二人と立ち上がる。
永遠の闇はその者達に向け、意識を向けた。

(そなたの名は…?)
「我が名はシーモアと申します。」
(他の者は…?)
「我が名はエクスデス…。契約を結ぶ。」

その言葉と共に次々と闇の中にいる者達は立ち上がった。

「私、シーモアは…全て仰せのままに…。」
「我、エクスデス…この身、この力全てを…。」
「アルテミシア…我が血の一滴までを…。」
「神羅カンパニーのルーファウス…我が組織全員、協力を…。」
「ガーランド…もう一度、チャンスを…。」
「シューイン…全てを破壊します…。」

永遠の闇は、闇の中でも響く意識を飛ばし、命ずる。

(我は永遠の闇…そなた達に命ず。
この異界と幻獣界を征服し…現世界を我が手に治め、生と死を超越して神として君臨するのだ。
全ての同士達よ、我の元に集い野望を成就せよ。)

その声に闇の住人達は畏まる。

こうして永遠の闇と契約を結ぶ者達が多数集まり、異界に異変が始まろうとしていた…。
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