霜降る庭の白菊の
花の都の京の宮
澪標出で沈む闇
眺めつつ闇憩えよ我が君
爛熟せし虚実の実は腐し
全ては戯言酔いの上
東雲の微光は夢現つ
正義、それ即ち官軍
悪、それ即ち賊軍
枯れ果て落つる折り見草
所詮忍、陰の朽木
西に連なる峰には残月
白地に紅の朧染め
朔にて闇黒
夜の闇、惣闇にて
童歌いて無邪気に笑う
桜咲く咲く舞い散る散る
妖共の声さえも無し
醜女のかけた深情け
此は彼岸、此は此岸かと、誰にともなく問い掛ける
今暁、騒がしく
玻璃玉
文目無し、恋の闇路は夢現
裏見葛の葉、風に問はなむ
解釈自由。
途中で切るも可。