宝物(詩)

□原因
1ページ/1ページ

 
・・鏡は何を映すのだろう



姿を映す
鏡には
本当に

「姿」

だけなのだろうか?


鏡を見つめて
手をあてて
自分の顔を撫でて


・・・・・もう一人の自分と話そう



「何故また」
『泣いてる?』
「何故また」
『苦しむ?』
「なんで」
『こんなに涙を流す?』



会話をしながら
涙が伝う

自分は泣いてる筈なのに
・・・・・あなたは、


笑うのね


「なんで」
『笑うか?』
「あなたは」
『あなたなのに?』


『だって、
私はあなただもの』


暗闇の悪魔が微笑む




暗闇に呑まれても
光は見付かる

誰かが言ってった





あるのは更なる闇だけよ

光なんて見えやしない

最初はまだ暗闇程度だったのに


『自分』に引かれて
墜ちていった



・・・・・後悔は


していない



やっとあなたに逢えたから


『もう行くの?』
「そろそろリアルに戻らなきゃ」
『じゃぁ』
「またね」




大丈夫
闇の中にいれるから

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ