恋愛詩 -Heart-

□作品No.11〜15
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No.11

懺悔録



嫌われたくなくて、
嘘を吐いてきた。
独りになるのが怖くて、
嘘を吐いてきた。
貴方と一緒にいたいために、
嘘を吐いてきた。
その嘘が、貴方を壊した。
私の弱さが、貴方を壊した。

押し寄せるのは後悔の波。

貴方のために総てを捨てる。
過去に決別、
輝く未来を夢見て。
二人はずっと
一緒にいられる。
新しい私は貴方と共に。

嘘の中に、
本当の思いを乗せて。

捨てきれない過去たちが、
私の足に纏わる。
捨てないでと泣いている。
泣いているのは過去?
いいえ、私。

人を信じきれない、
愛おしき私。

嘘で壊れた、儚い貴方。
後悔しきれない現実の前に
平伏す。
泣くことなく朽ちる貴方と、
見守る私。

壊れた貴方に懺悔しよう。
そして我儘にも請おう。
嫌いになって下さいと。
嫌いにならないで下さいと。

壊れた貴方に懺悔しよう。
そして我儘にも請おう。
恨んで下さいと。
忘れて下さいと。
忘れないで下さいと。

壊れた貴方に懺悔しよう。
そして我儘にも請おう。
愛さないで下さいと。
愛して下さいと。
愛させて下さいと。

壊れた貴方に懺悔しよう。
そして我儘にも請おう。



―――――――――――――――
結局愛する事はエゴの延長。
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